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待望社 新刊発行のご案内

エッセイ集

『陽をあびて歩く』

網谷厚子 著

定価(本体2,000円+税)

ISBN978-4-924891-83-8

母から届いた78通の手紙/未来を信じる/〈時間〉を楽しむ/〈歴史〉のぬくもり/言葉の中にたたずむ/〈女性〉であること/〈失意〉が与えるもの/〈覚悟〉ということ/〈始まり〉の予感/〈権力〉の使い方/世界に手が届く/〈生きる〉ということ/〈異空間〉への旅立ち/ものを生み出す想像力/言葉のやさしさ 心の激しさ/本当に必要な情報とは/〈若さ〉と〈老い〉/〈すてき〉に生きる/〈表現〉する喜び/〈見えるもの〉の限界/〈ワクワクするもの〉との出会い/〈記憶〉という引き出し/〈本物〉の迫力/〈環境〉は誰のもの?/人と人をつなぐ力/みんなが行きたい場所/「辺野古」区民として/〈憧憬〉の沖縄/〈境界〉を超えて/辺野古物語/辺野古に住む/教え子たちへ/「万河・Banga」について/〈沖縄〉からのインスピレーション/辺野古だより/沖縄から見えるもの/現代詩は誰のものか/文明の〈難民〉/希望を持ち続けること/沖縄の詩はなぜ輝くか/沖縄で詩を書くということ/若い風、吹かせよう/詩の自律性とは/文学の成熟とは/〈現代詩〉に広がりを

 (目次より)

内山真理子*
マリ作品集

『韮の花の咲く道』

定価(本体2,000円+税)

ISBN978-4-924891-82-1

韮の花の咲く道

 

あの日

韮の花の白く咲く

畑道に沿って歩いていたら

行き止りだった

仕方なく私は

戻って帰って來たが

その先はついにわからなかった

 

引き返したあの日から

私の老いが始まった

 

人間老いさらばえると

生きてゆく道がわからなくなる

老いたものの生きる道がわからなくなる

探すすべがないのだ

 

夕暮れは間近であろうが

暮れそうで暮れない

韮の花の咲く細々とした道も

必ずあるに違いないのだ

 

紅色の蓮の花の咲く

池を目ざしても

百合の香の満ちた

谷間を探してもよいが

もう一度

わびしい韮の花の咲く道を

探しに行ってみたいのだが